ジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都港区、以下JRE)は1月1日、北九州市若松区響町で、風力発電と太陽光発電設備を併設したハイブリッド型発電所「響灘ウインドエナジーリサーチパーク」が運転を開始したと発表した。太陽光と風力を合わせた発電容量は約9.6MWとなる。

風力と太陽光を1つの連系点で売電する
風力と太陽光を1つの連系点で売電する
(出所:JRE)
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 同社と北拓(北海道旭川市)の合弁事業で、両社出資による「響灘ウインドエナジーリサーチパーク合同会社」が発電事業の主体となる。今回のプロジェクトは、北九州市が実施した公募事業「北九州市若松区響灘地区への風力発電関連産業の集積促進事業」に採択されたもの。

 太陽光パネルの設置容量3.046MW(1万504枚)と、風力発電設備6.6MW(3.3MW機・2基)を隣接して設置した。固定価格買取制度(FIT)で九州電力に売電し、送電系統との接続点は1つとなる。太陽光と風力発電の出力を合成して系統連系している。

 ただ、経済産業省からの認定は別々に取得しており、連系出力は太陽光・2MW、風力・6.6MWで、合計で8.6MWとなる。日照に左右されない風力と、風の状況にかかわらず発電できるメガソーラー(大規模太陽光発電所)を1つの連系点で出力することで、夜も含め24時間、天候に左右されにくく送電できるとしている。