五島市の建設予定地
五島市の建設予定地
(出所:多摩川ホールディングス)
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 多摩川ホールディングス(以下、多摩川HD)は1月16日、長崎県五島市に建設する出力約5.3MWのメガソーラー「五島市荒神岳発電所」について、EPC(設計・調達・施工)サービス事業者としてウエストエネルギーソリューション(東京都新宿区)を選定し、リコーリース(東京都江東区)とリース契約を締結したと発表した。

 同発電所は、五島市吉久木町に立地する約10haの用地に建設する。2014年11月に長崎県から林地開発許可を取得し、建設計画を進めてきた。買取価格は36円/kWh。発電事業者は、多摩川HDの100%出資となるGPエナジー2となる。

 太陽光パネルはサンパワー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用する。商用運転の開始は2018年4月になる予定。初年度の予想発電量は約679万kWh、年間の売電収入は約2億5000万円の予定。

 多摩川HDは2016年1月に、同発電所のEPC事業者を南国殖産と公表していた。その後、事業性や収益性を再度、検討した結果、ウエストエネルギーソリューションに変更した。南国殖産は、同発電所の土木工事の一部を担当するという。

 また、資金を効率的に運用するため、リーススキームを採用し、リコーリースとリース契約を結んだ。ファイナンスリースの形態で、発電所設備は固定資産として多摩川HDに帰属する。リース料の総額は29億3400万円、取得価格相当額は20億7000万円となる。