運転を開始した「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク」 
運転を開始した「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク」 
(出所:スマートエナジー)
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 スマートエナジー(東京都中央区)は、埼玉県川島町に水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)としては世界最大級となる約7.5MWの「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク」を完工したと発表した。2015 年 10 月 26 日に運転を開始した。

 発電事業者は、スマートエナジーの設立したSPC(特定目的会社)「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク合同会社」となる。事業参画者は、スマートエナジーのほか、省エネコンサルティングのスマートエナジーサービス(埼玉県さいたま市)、東上ガス(埼玉県志木市)、大東ガス(埼玉県入間郡三芳町)の4社となる。

 今回の発電事業は、川島町土地改良区の管理する農業用貯水池「梅ノ木古凍貯水池」で太陽光発電事業を行う企業を川島町が公募したもの。貯水池の水面を事業者に貸し、その賃貸料収入によって、土地改良施設の維持管理費を相殺し、支出を削減する。スマートエナジーサービスと東京パワーテクノロジーの共同による事業企画が採択された。

 貯水池の面積は約13万m2で、太陽光パネル2万7456枚をフロート式の架台に固定し、水面に設置した。パネルは中国インリー・グリーンエナジー製の単結晶シリコン型、パワーコンディショナー(PCS)はフランスのシュナイダーエレクトリック製を採用した。

 年間発電量は、一般家庭約2300世帯分の消費電力に相当する、830万5440kWhを見込んでいる。事業総額は約30億円、そのうち約21億円を武蔵野銀行からプロジェクトファイナンス)により調達した。