東芝は、HLA(human leukocyte antigen)遺伝子型を算出する「HLAインピュテーションサービス」を大学や医療機関、製薬企業などの研究機関向けに開始する。皮膚や粘膜が過敏になるスティーブンス・ジョンソン症候群の遺伝素因解明などの研究への活用が期待できるという。HLA遺伝子型とは、赤血球の血液型がA型とB型、AB型、O型と分類されているように、白血球を始めとする全身の細胞が分類される型のことである。

サービス概要(プレスリリースより)
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日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」(プレスリリースより)
日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」(プレスリリースより)
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 今回のサービスは、2017年10月から提供している日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイv2」を用いた遺伝子型判定の解析結果を基にしたものである。このため、従来のHLA遺伝子型の判定方法よりもコストパフォーマンスが優れているという。

 東芝は、ゲノム解析技術によって日本人の形質や疾病と遺伝子多型などの関連性を解明する研究を進めたいとしている。個別化予防や個別化医療の実現を目指す考えだ。