出力は約74.95MWで、福岡県豊前市に立地
出力は約74.95MWで、福岡県豊前市に立地
(出所:三井住友銀行)
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 三井住友銀行は1月10日、出力約75MWの木質バイオマス発電事業に対し、プロジェクトファイナンスを組成したと発表した。

 福岡県豊前市に建設し、バイオマス燃料による発電所として、国内最大規模という。

 発電事業者は、特定目的会社(SPC)の「豊前ニューエナジー合同会社」となる。SPCには、新電力のイーレックス、九州電力の完全子会社である九電みらいエナジー(旧・キューデン・エコソル:福岡市中央区)、九電工が出資した。出資比率は、イーレックスが65%、九電みらいエナジーが27%、九電工が8%となっている。

 イーレックスと九電みらいが、発電所の運営を担う。主に、イーレックスが燃料の調達、九電みらいが技術管理を担当する。九電工は、発電所の電気設備工事を担当する。

 2020年1月に営業運転を開始する予定で、発電電力は九州電力に売電する。

 プロジェクトファイナンスによる協調融資(シンジケートローン)額は、総額で270.5億円となる。

 三井住友銀行が、主幹事行を務める。このほか、日本生命保険、西日本シティ銀行、新生銀行、三菱UFJ信託銀行、明治安田生命保険、福岡銀行、北九州銀行、大分銀行、鹿児島銀行、広島銀行、七十七銀行が、融資に参加する。