ホンダの燃料電池車(FCV)
ホンダの燃料電池車(FCV)
(出所:ホンダ)
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 鳥取県は、水素エネルギーの活用を推進するため、ホンダ、積水ハウス、鳥取ガスの3社とコンソーシアム(共同企業体)を作る。1月25日に調印式を締結する。コンソーシアムを母体に、今後、県内で水素エネルギーに関連した実証実験を実施する。1月4日に開催した知事定例記者会見で明らかにした。

 実証実験では、主に以下のテーマを想定している。(1)水素を燃料とした燃料電池車(FCV)の利用を進めるため、水素充填スタンドを設置、(2)スマートハウスへの水素エネルギーの活用、(3)太陽光発電など再生可能エネルギー由来の電力を使って水素を製造し、活用する仕組みの構築、(4)寒冷で積雪も多い山陰地方に合った水素エネルギー活用――など。

 水素エネルギーを推進する動きは全国の自治体で始まっているが、自動車と住宅の両方を想定した取り組みは初めてという。また、寒冷で積雪の多い日本海側の都市で水素利用に取り組むのも全国初としている。

 同県では2016年度での実証事業の採択を目指して準備を進めているという。ホンダと積水ハウス、鳥取ガスは、県が設置した「鳥取県水素エネルギー推進ビジョン検討会」のメンバーとして、ビジョン策定にかかわってきた経緯がある。