「ブラックモジュールHoney M Plus」
「ブラックモジュールHoney M Plus」
(出所:トリナ・ソーラー)
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 中国トリナ・ソーラーは1月11日、日本の景観条例に対応可能な黒色の太陽光パネル「ブラックモジュールHoney M Plus」を発表した。従来から製品化していた黒色の単結晶シリコン型パネル「Honey M Plus」のバックシートを黒色に変更するなどして改良した。

 日本では、景観に関する条例・規定を施行する自治体が年々増えている。太陽光パネルに関しては、色に加えて、明度、彩度まで求められることも多い。例えば、京都市の「太陽光パネルの景観に関する運用基準」では、「パネルの色は黒、濃い灰色、濃紺色(原則として彩度2以下)、フレームは黒、または濃い灰色」と規定している。

 今回、発表した「ブラックモジュールHoney M Plus」は、こうした日本の景観条例の規定にも対応できる水準である「明度2.0、彩度0.5の黒色」を実現したという。

 既存の「Honey M Plus」は、黒色フレームと白色バックシート、高透過・反射防止強化ガラスなどで構成していた。バックシートを黒色の部材に変更することなどで、明度や彩度を厳しい条例の基準をクリアできる水準になったという。

 美観に加え、裏面不動態型発電素子(PERC:Passivated Emitter and Rear Cell)を含む革新技術の採用により、高出力、高効率も実現しているという。

 トリナ・ソーラー・ジャパン(東京都港区)の陳曄社長は、「日本で景観条例を施行している自治体は、観光地や歴史的な建物や景観を守っている都市に限られているためか、規定に見合う黒色パネルを提供しているメーカーは限られている。今回の新製品は、デザイン性と高効率の両立により、景観条例を施行している地区だけでなく、住宅屋根の上にもぴったりのパネルになった」とのコメントを公表した。