ヒューリックは2016年12月22日、軽量などの特徴を持つ太陽光パネルと、常に一定量の太陽光を取り込める自然採光システムに関する特許を取得したと発表した。
軽量タイプの太陽光パネルについては、太陽工業と岐阜プラスチック工業と共同開発した。樹脂系ハニカムパネル材などを太陽光パネルの部材に適用することで、強度と軽量を両立させたという。従来型パネルと比較し、半分程度の重さを実現したという。
オーダーメイドによる自由設計が容易で、多様な形状に対応できる。専用金物を使ったスライド式により、比較的、容易に取り付けられ、改修工事などで厳しい荷重条件の建物にも設置できるという。
自然採光システムについては、 マサチューセッツ工科大学(MIT)と3年間、共同研究・開発した成果という。特殊形状の自然採光ルーバー(アニドリックルーバー)によって、動力を使わずに、一定量の太陽光を室内の天井面に取り込めるという。
太陽の日射は、季節・時間により、差し込む向きと高度が変化するが、採光ルーバーユニットの特殊な形状によって、天井面に反射する光は、常に一定になるという。自然光による快適な照度を得られることが特徴という。
ユニットは固定式でシンプルな構造のため、メンテナンスフリーで運用できるという。同システムはヒューリックの本社ビルや新宿ビルなどで導入している。
これらの環境技術については、今後も可能な限り同社の保有する建物物件に導入し、環境負荷低減に取り組むと共に、環境ビジネスとして展開していくとしている。