ストリング単位で故障を検出する「ソラメンテ-Z」
ストリング単位で故障を検出する「ソラメンテ-Z」
(出所:アイテス)
[画像のクリックで拡大表示]
パネル表面をスキャンして故障部位を特定する「ソラメンテ-iS」
パネル表面をスキャンして故障部位を特定する「ソラメンテ-iS」
(出所:アイテス)
[画像のクリックで拡大表示]

 アイテス(滋賀県野洲市)は1月11日、同社が開発・販売する太陽光パネル点検装置「ソラメンテ」の海外販売について、中国インリーグループの日本法人であるインリー・グリーンエナジージャパン(東京都港区)と提携したと発表した。

 ソラメンテは、インピーダンス測定技術などを使った太陽光パネルの点検装置。ストリング単位で故障を検出する「ソラメンテ-Z」、稼働中の太陽光パネル表面をスキャンして故障パネルを特定する「ソラメンテ-iS」から構成される。測定者のスキルに依存せず短時間でパネルの故障を検出できるのが特徴という。

 2012年の発売以来、日本国内の産業用太陽光発電市場向けに2000台以上を販売している。一方、海外からも引き合いや問い合わせが数多く寄せられていたが、発電所の点検に関する法律や慣習が国によって大きく異なるため、アイテス単独での販売・サポートは難しい状況だった。

 海外販売の提携先となるインリー・グリーンエナジージャパンは、業務用太陽光発電所を中心に2.5GWの太陽光パネル販売の実績がある。また、日本国内で販売した太陽光パネルのアフターサポートに早くからソラメンテを導入している。

 太陽光発電市場では、国内外を問わず発電コストの低減が業界の課題となっており、O&M(運営・保守)費用の削減が求められている。また海外市場では、太陽光発電所の規模拡大に伴い、大規模発電所のO&Mニーズが急増している。インリーグループは、2019年1月から中国市場を中心にソラメンテの販売活動を行い、年間500~600台の販売を目指す。