IEEEのフェローを授与された川上紀子技監(左)と認定書(右)
IEEEのフェローを授与された川上紀子技監(左)と認定書(右)
(出所:TMEIC)
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 太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は1月11日、同社の川上紀子技監が、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)からフェロー(Fellow)の称号を授与されたと発表した。

 フェローは、IEEEの会員資格の中において、最高峰に位置付けられる。国内の重電分野の女性としては、初めてのフェローの授与になったとしている。重電以外の分野を含めると、日本人女性としては4人目。

 IEEEは毎年、会員の0.1%という、限られた人数にのみ、フェローの称号を認定している。日本からは、最近10年間で合計143人がフェローの称号を授与されている。このうち43人が産業界から選ばれており、重電関係は11人となっている。

 川上紀子技監は、同社のパワーエレクトロニクスシステム事業部に所属している。今回のフェローの授与は、電力系統や再生可能エネルギー利用などのインフラ設備に適用される大容量電力変換装置の開発・実用化に対する貢献が認められたものとしている。

 同技監が関わった「大容量電力変換装置」として、長距離送電などの大規模な電力系統網の運用設備として使用される直流・交流変換装置・電圧安定化装置のほか、太陽光・風力発電の有効利用のための蓄電池システム用変換装置、燃料電池用変換装置などを挙げている。