不具合を生じたパネルの特定などを自動化
不具合を生じたパネルの特定などを自動化
(出所:パシフィックネット)
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熱分布の画像から太陽光パネルの不具合を発見
熱分布の画像から太陽光パネルの不具合を発見
(出所:パシフィックネット)
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報告書の例
報告書の例
(出所:パシフィックネット)
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 情報通信(IT)関連機器のレンタルなどを手がけるパシフィックネットは1月10日、ドローン(無人小型飛行体)を使った太陽光パネルの検査サービス「ドローンアイ」の提供を開始すると発表した。

 太陽光発電所の上空から、すべての太陽光パネルを赤外線カメラで撮影し、パネルの熱分布の画像データを取得する。この熱分布の画像を分析し、不具合を生じた可能性のあるパネルを特定し、報告する。

 点検作業者がすべてのパネルを巡回する手法に比べて、効率化とコスト削減が可能となる。加えて、クラウドコンピューティングや自動解析技術を活用することで、データの処理などを効率化し、精度の高い検査から報告書の提出まで短時間で実現できるとする。

 検査に要する時間は、出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の場合で、15~20分程度としている。熱分布の画像を短時間で解析できるため、不具合の兆候を示すパネルが見つかった場合、その場で原因を把握し、対策を検討できる。

 ドローンは、事前に飛行航路を設定しておくことで、自動で飛行させる。

 検査の結果は、クラウドコンピューティング上に保存され、いつでも履歴を確認できる。

 今回のサービスは、環境やエネルギー関連向けのIT関連サービスを手掛けるエナジー・ソリューションズ(東京都千代田区)が開発したもの(関連ニュース)。パシフィックネットは、エナジー・ソリューションズと提携し、全国で太陽光発電事業者やO&M(運用・保守)事業者にサービスを提供する。