Bloomエナジーサーバー
Bloomエナジーサーバー
(出所:Bloom Energy Japan)
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 ソフトバンクグループと米Bloom Energy社との合弁会社Bloom Energy Japan(東京都港区)は1月9日、韓国・盆唐(ブンダン)複合火力発電所での燃料電池設備に、同社の業務用・産業用燃料電池発電システム「Bloomエナジーサーバー」が採用されたと発表した。合計28システムを設置し、出力規模は8.35MW。

 韓国南東発電会社(KOEN)が実施した競争入札に、現地工事会社SK Engineering & Construction社と共同入札した。韓国では、500MW以上の発電容量を持つ発電事業者に対して一定割合の電力を再生可能エネルギーまたは燃料電池を含む新エネルギーで発電することを義務付けるRPS(Renewables Portfolio Standard)制度が採用されている。

 Bloomエナジーサーバーは、NASAの宇宙プログラムを通じて開発された分散設置型の固体酸化物型燃料電池(SOFC)で、都市ガスや天然ガスを燃料に初期値で60%を超える発電効率となる。米国では分散型ベース電源としてデータセンターや工場、帯規模商業施設、官公庁など電力の持続的な供給が必要とされる施設での導入が進んでいるという。

 今回ブンダン発電所に納入したBloomエナジーサーバーは、韓国で初の業務用・産業用SOFCで、Bloom Energy Japan初の日本国外での事業となる設置面積は約470m2(メンテナンススペースを含む)。既設のLNG設備を使用した天然ガス供給によって運転する。2018年内に運転を開始する予定。