米国ジョージア州のエネルギー大手であるジョージア・パワー(Georgia Power)社と住宅建築を手がけるPulteGroup社は1月9日、アトランタ市で初となるスマートコミュニティ「Smart Neighborhood」を共同開発すると発表した(図1)。

図1●米Georgia Power社とPulteGroup社がアトランタに建設する「Smart Neighborhood」のイメージ
図1●米Georgia Power社とPulteGroup社がアトランタに建設する「Smart Neighborhood」のイメージ
(出所:PRNewsfoto/Georgia Power)
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 同スマートコミュニティは、アトランタ市北西部の「アッパーウエストサイド」と呼ばれる地域で開発が進められる。同地域は近年、住宅の建設や商業施設の進出が活発化している。

 Smart Neighborhoodの第1期で建設されるスマートホームは全46戸、各住戸とも4階建てで延床面積が2349平方フィート(約218.23m2)以上、3~4部屋の寝室と2台分のビルトインガレージ(車庫)を備える。

 ジョージア・パワー社が電力を供給するとともに、太陽光発電システムと定置型蓄電池を設置する。また、省エネルギー性能を向上するために断熱性や気密性を高め、最新の冷暖房システムやスマート・サーモスタット、LED照明、スマートロック、音声による制御システムなども装備する計画という(図2)。

図2●「Smart Neighborhood」スマートホームの装備や機能の概要
図2●「Smart Neighborhood」スマートホームの装備や機能の概要
(出所:PRNewsfoto/Georgia Power)
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 両社は、環境性能のデータやエネルギーの利用状況を分析し、新しいエネルギー技術や材料の効果などを評価するとともに、将来の住宅をより効率化するために役立てたいとしている。

 PulteGroup社は2016年にカリフォルニア州のPacific Gas & Electric(PG&E)社が実施した「ゼロ・ネットエネルギー住宅建築実証プログラム」に参加しており、同社が最大のホームビルダーだったという。

 ジョージア・パワー社は近年、再生可能エネルギーの導入に積極的である。

 同社は、自社で保有・運用するメガソーラー(大規模太陽光発電所)などの建設を進めるだけでなく(関連記事1)(関連記事2)、「コミュニティソーラー」のプログラムを創設するなど(関連記事3)、さまざまな取り組みを進めている。