米Qualcomm社は2017年1月4日、最大1Gビット/秒のダウンロード速度を実現可能なLTEモデム「Qualcomm Snapdragon X16モデム」を車載向けに利用するためのリファレンスプラットフォームを発表した(Qualcomm社のニュースリリース)。次世代コネクテッドカーやテレマティックス向けで、CES 2017(2017年1月5日~8日、米ラスベガスで開催)会場で公開した。
このプラットフォームは、4x4 MIMOなどに対応したSnapdragon X16モデムを利用するハードウエアモジュールと、コネクテッドカーの実現に必要な各種無線ネットワーク技術の導入サポートからなる。ハードウエアモジュールは北米向けと、欧州を含む他地域向けを用意する。自動車メーカー各社の開発を支援し、迅速な商用化が可能になるという。
プラットフォームの主な特徴を下記に記す。
- ギガビットクラスのLTEクラウドコネクティビティの実現
256-QAMデジタル変調方式、4x4 MIMO、最大4本のキャリアアグリゲーションにより最大1Gビット/秒のダウンロードスピードを実現するSnapdragon X16 LTEモデムを採用 - 車載ネットワークや通信衛星によるナビゲーションの実現
IEEE802.11ac、Bluetooth 4.2、Bluetooth Low Energy 4.2、GNSS(Global Navigation Satellite System)、3D DR(Dead Reckoning、自律航法)、V2X向けDSRC(Dedicated Short Range Communication)/ 802.11p やCellular-V2Xといった機能を利用可能。加えて、A2B(Automotive Audio Bus、車載オーディオバス)、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)インターフェースに対応するギガビットEthernetなどの車載ネットワーク機能も搭載する - OEMおよびサードパーティーのアプリケーションサポート
カスタムアプリケーションの開発および実行を支援するセキュアなフレームワークを提供