今日の営業は電車で都心へ、駅からは超小型モビリティーで取引先を回る――。公共交通とカーシェアリングを連携させたモビリティーサービスの検討が始まった。都心部での移動がさらに便利になりそうだ。駐車場事業とカーシェアリング事業を手掛けるパーク24は2016年12月下旬、国土交通省と連携して、公道上に車両を停めるカーシェアリングの実証実験を開始した(図1)。

図1 大手町で始まった路上でのカーシェアリング
図1 大手町で始まった路上でのカーシェアリング
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 実証実験の場所は、東京都千代田区の地下鉄大手町駅の直上、日本を代表するビジネス街である。道路の一画に三つの駐車場を作り、3台の車両を共有(シェア)する。街路樹があった場所を駐車場として整備した。幅は2mほどと狭いが、運用する超小型モビリティーの駐車には十分なスペースである(図2)。国は超小型モビリティーを、「自動車より小さくて小回りが利き、環境性能に優れ、移動の手軽な足となる1~2人乗りの車両」と定義している(関連記事1)。

図2 街路樹があった空間を駐車場に(幅は2mほど)
図2 街路樹があった空間を駐車場に(幅は2mほど)
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