新潟県三条市の建設地
新潟県三条市の建設地
(出所:スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー)
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 東邦銀行は2016年12月27日、山形県と新潟県に開発中の木質バイオマス発電プロジェクトに対して、それぞれプロジェクトファイナンスを組成し、融資すると発表した。

 このうち、山形県では、出力6.25MWの木質バイオマス発電所向けに、総額38億5400万円の協調融資(シンジケートローン)を組成し、第1回目の融資を実行した。

 同行が主幹事行を務め、山形銀行が融資に参加する。東邦銀行による融資額は、30億5400万円となっている。

 発電事業者は、大和PIパートナーズとグリーン・サーマルが共同で設立した特定目的会社(SPC)の「DSグリーン発電米沢合同会社」となる。

 発電所は米沢市直江石堤に立地し、2017年度末に操業を開始する予定となっている。

 新潟県でも、出力6.25MWの木質バイオマス発電所向けに、総額44億9700万円の協調融資を組成し、第1回目の融資を実行した。

 こちらも、東邦銀行が主幹事行を務め、北越銀行、新潟縣信用組合が融資に参加する。東邦銀行による融資額は、38億9700万円である。

 発電事業者は、スパークス・官民連携再生可能エネルギー・一括払込型投資事業有限責任組合、スパークス・再生可能エネルギー・キャピタルコール型投資事業有限責任組合、グリーン・サーマルによるSPCの「SGETグリーン発電三条合同会社」となる。

 発電所は、三条市にある保内工業団地に立地する。2017年9月末に操業を開始し、稼働後は小売電気事業者に売電する予定となっている。

 いずれの木質バイオマス発電事業についても、地域密着型の事業とし、森林資源を有効利用した電力の安定供給だけでなく、林業の活性化、森林再生、循環型社会の形成など、多くの効果を期待しているとする。