米国の大手エネルギー事業者、ドミニオン・エナジー(Dominion Energy)社は12月29日、合計出力約81MW分のメガソーラー(大規模太陽光発電所)2件がサウスカロライナ州で稼働を開始したと発表した。

 ジャスパー郡のリッジランド(Ridgeland)近くに建設した71.4MWのメガソーラーは12月21日に系統への接続が完了し、稼働を開始した。同州では最大のメガソーラープロジェクトという。長期の電力購入契約(PPA)を地元のエネルギー供給事業者であるSouth Carolina Electric & Gas(SCE&G)社と締結している。

 また、同メガソーラーによって得られる環境価値である「再生可能エネルギークレジット(REC)」のすべてを、Solvay社が15年間にわたって買い取る。Solvay社はベルギーを拠点とする多国籍の化学・材料メーカーで、チャールストン(Charleston)やグリーンビル(Greenville)など同州の複数個所に事業所がある。

 また、ドミニオン社はリッジランドで10MWのメガソーラーを2017年5月28日に稼働させており、PPAとRECの契約をSCE&G社と締結済みとしている。

 同社は2017年に設備容量の合計で466MWの太陽光発電をカリフォルニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、バージニアの4州で稼働させたという。これらのプロジェクトにおける設備投資の総額は9億ドル以上で、約12万件の顧客にクリーンな電力を供給可能とする(関連記事)。