• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEエネルギー > 変換効率約32%の薄膜3接合型太陽電池、宇宙ステーション補給機で実証

ニュース

変換効率約32%の薄膜3接合型太陽電池、宇宙ステーション補給機で実証

  • 加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
  • 2017/01/04 13:29
  • 1/1ページ
採用した3接合型の太陽光パネル
(出所:JAXA)
[画像のクリックで拡大表示]
従来の宇宙用太陽光パネル(左)と、今回のパネル(右)
(出所:JAXA)
[画像のクリックで拡大表示]
実証試験用のシステム
(出所:JAXA)
[画像のクリックで拡大表示]
「こうのとり」6号に設置された様子
赤線で囲まれた部分(出所:JAXA)
[画像のクリックで拡大表示]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2016年12月9日、「薄膜3接合型」の太陽電池を、宇宙ステーション用の補給機「こうのとり」6号に搭載すると発表した。

 従来、太陽光パネルを設置していた場所が、現在は実証試験用のプラットフォームとして使われており、その場所に設置した。

 上空の軌道上で、大気圏に再突入するまでの間、実証する。

 実装した太陽電池は、シャープが開発した。電気に変換できる光の波長が異なる3種類の材料による太陽電池を組み合せることで、変換効率が向上した。

 変換効率は約32%で、実用レベルの宇宙用太陽電池としては世界最高としている。従来の宇宙用太陽電池は29.5%だった。

 シャープは2016年5月に、3接合型の化合物太陽電池で、非集光時のパネルの変換効率が31.17%を達成したことを発表している(関連ニュース)。

 今回の太陽電池1枚の寸法は約27cm2で、重量は0.33gと軽量化した。

 軽量化は、基板を樹脂フィルムとすることで実現した。従来の宇宙用太陽電池は、ガラス基板を使っており、重量は2.2gだった。

 薄いフィルム基板を採用したことで、軽量化のほかにも、柔軟性のある特徴を生かして、衛星の本体に貼ることが可能な利点もある。

 実証試験用のシステムは、衛星のフレームに貼り付けた太陽光パネルのほか、電流、電圧、温度の計測装置を備える。打ち上げ時の衝撃や、宇宙空間での放射線や紫外線に耐えられるのか、などを検証する。

おすすめ