米Texas Instruments(TI)社は、2.1MHzと高いスイッチング周波数で動作する車載オーディオ機器向けD級(クラスD)アンプIC「TAS6424-Q1」を発売した。4チャネル出力品で、各チャネルとも最大で75Wの出力電力が得られる。同社によると、「2.1MHz動作のD級アンプICの製品化は業界初」という。スイッチング周波数がAMラジオ放送帯域よりも高いため、AMラジオ放送へのビート妨害対策が不要になると同時に、放射雑音(EMI)規格である「CISPR 25 Class 5」への準拠が可能になる。さらに、スイッチング周波数を高めたことで、外付けフィルターに小型品が使えるようになった。集積度を高めて最大18個の外付け部品を削減したことと合わせて、「プリント基板上の実装面積を業界最小に抑えられる」(同社)としている。
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