オーストリアams社は、人間の健康に悪影響を及ぼす可能性がある青色光の測定などに向けた色センサーIC「AS7264N」を発売した。「CIE 1931」規格準拠のXYZ色度図に対応した赤色光(R)と緑色光(G)、青色光(B)の測定に向けたフォトダイオードと赤外光測定用フォトダイオードに加えて、波長が440nmと490nmの青色光を検出するフォトダイオードを搭載した。同社によると、「青色光は、1日の生活リズムの混乱や、眼の老化の加速、眼の過度な緊張といった健康被害につながる可能性が指摘されている」という。発売したICを使って青色光を測定して適切な対応策を打てば、こうした健康被害を最小限に抑えられるようになるとしている。環境光の測定や、電子シャッター、生物学における光測定、色管理(カラーマッチング)、高精度な色調整などに向ける。具体的な用途としては、人に優しい照明器具(HCL:Human Centric Lighting)やスマートビルディング用制御機器などを挙げている。
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