米Analog Devices社(ADI)は、−40Vの逆入力保護機能を備えるアクティブ整流用制御IC「LT8672」を発売した。外付けのnチャネル型MOSFETと組み合わせて使用することで、ショットキー・バリアー・ダイオード(SBD)を置き換えることができる。SBDと置き換えることで、電力損失を最大で90%削減できると同時に、電圧ドロップを20mVに抑えることが可能になる。電力損失を減らせるため、部品コストが高いヒートシンクが不要になるとしている。入力電圧範囲は+3〜42Vである。このため車載用バッテリー(2次電池)の保護などの用途に向くという。例えば、コールドクランクなどで発生する+3.0V未満への電圧低下や、ロードダンプなどで発生する+40Vを超える過渡電圧に対応できる。車載用電子機器のほか、産業用電子機器、携帯型計測器などに向ける。
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