東芝は、データ保持機能を入力部に搭載したトランジスタアレー「TBD62089APG」を開発し、サンプル出荷を開始した。量産は、2016年12月末に開始する予定だ。データ保持機能としては、業界で標準的に使われている8ビットのDフリップフロップ回路を採用した。この回路とともに、8チャネルのシンク(電流吸い込み)出力トランジスタアレー(DMOSFET:Double Diffused MOSFET)を集積したICである。2つの機能を1チップにまとめたため、基板上の実装面積を削減できるという。トランジスタアレーの出力定格電圧は+50Vで、出力定格電流は500mAである。高耐圧信号の伝送用途に向ける。具体的なアプリケーションとしては、アミューズメント機器の電飾などに使うLED点灯装置や、産業機器、OA機器、白物家電などを挙げている。
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