伊仏合弁STMicroelectronics社は、ワイヤレス給電回路の小型化や簡素化が可能な最大1W対応のトランスミッター(送信)制御IC「STWBC-WA」と、レシーバー(受信)IC「STWLC04」を発売した。「Qi 1.1」規格に準拠した通信プロトコルを採用する。送信側は直径11mmのコイル、受信側は直径20mmのコイルを使うことで、最大1Wの電力を送ることができる。同社によると、「現在製品化されているワイヤレス給電ICの中では、最も小型のコイルを使って1Wの電力を送ることができる」という。送信側のコイルを大きくし、フルブリッジ回路を導入すれば、最大3Wの電力を送ることが可能になる。Liイオン2次電池やLiポリマー2次電池の充電に対応する。搭載する電子機器の小型化や薄型化、設計の簡素化が可能になるほか、一般的な充電用コネクターが不要になるため筐体を完全に密閉できるようになる。スポーツ用ウエアラブル機器、健康モニター機器、医療用センサー機器、リモート制御機器などに向ける。
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