ロームは、産業機器用インバーターに向けた絶縁型DC-DCコンバーター制御IC「BD7Fシリーズ」を開発し、サンプル出荷を開始した。量産は2016年10月に始める予定だ。対応する電源回路トポロジーは、フライバック方式である。同社によると、「フライバック方式に対応した従来の絶縁型DC-DCコン制御ICはフォトカプラーが必要だったため、消費電力や温度変化への対応、寿命に関する課題があった。発売したICは、フォトカプラーを不要にしたため、低消費電力化と信頼性の向上を実現できた」という。フィードバック制御に必要な情報を1次側で検出する技術を採用することで実現した。さらに、部品点数を従来の約半分に削減できたため、電源回路の小型化も可能になったとする。具体的な用途としては、太陽光発電システム用インバーターやFA機器用インバーター、蓄電システムなどを挙げている。
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