米Analog Devices社(ADI)は、100k〜1.4GHzの周波数帯域に対応した差動アンプIC「LTC6432-15」を発売した。特徴は、直線性が高いと同時に雑音が低い点にある。出力の第3次インターセプトポイント(OIP3)は50.3dBm(150MHzにおける標準値)で、出力の1dB利得圧縮ポイント(OP1dB)は+22.7dBm(150MHzにおける標準値)といずれも高い。雑音指数(NF)は3.2dB(150MHzにおける標準値)と非常に低い。同社独自のSiGeバイポーラー技術で製造したため、GaAs pMEMT技術やMESFET技術などで製造した従来品に比べて、1/f雑音コーナー周波数を100kHz以下に下げることに成功した。このため高い直線性と、低い雑音特性を両立できたとしている。サンプリング周波数が高いA-D変換器のドライバー回路や、CATV用アンプ回路、レーダー受信機のIFアンプ回路などに向ける。
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