旭化成エレクトロニクスは、狭帯域無線通信に向けたRFトランシーバーIC「AK2401」を発売した。従来主流だったスーパーへテロダイン方式ではなく、ダイレクトコンバーション方式を採用した。ダイレクトコンバージョン方式の課題であるDC(直流)オフセットによる特性劣化を防止するために、同社独自のDCオフセット除去機能「RDOC(Real-time DC Offset Canceller)」を搭載したことが特徴だ。同社によると、「ダイレクトコンバージョン方式で使う高域通過フィルターを狭帯域無線に適用すると、信号成分が失われてしまうため、信号品質の劣化が無視できなかった。そこで、今回は高域通過フィルターではなく、周囲の電波環境変化にリアルタイムに対応してDCオフセットを除去するRDOCを開発することで、問題を解決した」という。
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