米Analog Devices社(ADI)は、アナログ入力バッファー回路を集積した8チャネル(オクタル)構成の18ビット分解能A-D変換器IC「LTC2358-18」を発売した。同社が買収したLinear Technology社で開発されたICである。逐次比較(SAR)型で、8チャネル同時サンプリングが可能だ。最大サンプリング速度は、各チャネルいずれも200kサンプル/秒である。「ピコアンプ」と呼ぶ入力バッファー回路を集積したことで、1チャネル当たり、3個のアンプと6個の抵抗器、2個のコンデンサーを削減できる。従って、8チャネル全体では88個の外付け部品を減らせることになる。そのため、部品調達コストと基板上の実装面積を大幅に削減できると同時に、消費電力を40%程度減らせるという。プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)や、工業用プロセス機器、電力線モニター機器、テスト/計測器などに向ける。
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