米Linear Technology社は、最大+1000Vの電源の保護や監視に向けた絶縁型スイッチ制御モジュール「LTM9100」を発売した。同社は「Anysideスイッチ・コントローラ」と呼ぶ。絶縁耐圧が+5kVRMSの絶縁バリアー層を内蔵しており、スイッチ制御回路と接続するデジタル・インターフェースを電気的に絶縁することが可能だ。同社によると、「高電圧の電源では、制御されたターンオンが必要で、制御回路の保護や操作者の安全確保、グラウンド経路の切断のために電気的な絶縁が求められる」という。従来は、機械式リレーやディスクリート半導体チップで構成していたが、外形寸法が大きく、回路設計が複雑で、安全規格の取得が難しいという課題を抱えていた。発売したモジュールを使えば、基板面積や設計時間、安全規格の認定作業などを削減できるとする。負荷スイッチやホットスワップ(活線挿抜)用スイッチなどの制御に向ける。具体的な用途としては、産業用機器やデータ通信機器、航空用電子機器、医療機器などを挙げている。
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