米Texas Instruments(TI)社は、ゼロドリフト性能とゼロクロスオーバー特性を同時に実現したオペアンプIC「OPA388」を発売した。ゼロドリフト性能とは、入力オフセット電圧と、その温度ドリフトが極めて低いことを示す。発売したICの入力オフセット電圧は±5μV(最大値)で、その温度ドリフトは±0.005μV/℃(−40〜+125℃における標準値)である。一方、ゼロクロスオーバー性能とは、入出力信号がグラウンドレベル付近に達した際に発生する歪みが非常に低いことを示す。コモンモード電圧除去比(CMRR)は140dBを確保しており、「真のRRIO(レール・ツー・レール入出力)を実現した」(同社)という。ブリッジアンプや歪みゲージ、電流シャント測定、熱電対、サーモバイル、高精度アクティブフィルターなどに向ける。具体的な用途としては、テスト/計測器や、電子スケール、医療機器、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、モーション制御機器などを挙げている。
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