韓国Samsung SDI社は、中国・江蘇省の無錫工場において、太陽電池の変換効率を高める金属ペーストの製造ラインを、2016年6月から稼働させる(発表資料)。当初は月産40トンの規模で稼働を始め、将来は月産100トンを目指す。
同社は2015年9月から無錫工場に、偏光フィルムの製造ラインとペーストの製造ラインを建設する工事を進めてきた。ペーストのラインが最近完成したため、生産を開始する。中国には、世界の70%もの太陽光発電モジュールメーカーが集積していることから、同社として中国市場の需要に即応できる体制を構築することが狙いだ。また、タイ、マレーシア、インドといった太陽光発電の新興市場の需要もとらえていくという。