帰宅したユーザーに「おかえり」と声をかける。投影されているのは、漫画家の箕星太朗氏が監修/キャラクターデザインした「逢妻ヒカリ」
帰宅したユーザーに「おかえり」と声をかける。投影されているのは、漫画家の箕星太朗氏が監修/キャラクターデザインした「逢妻ヒカリ」
(資料:ウィンクル)
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Gateboxが持つ主な機能
Gateboxが持つ主な機能
(資料:ウィンクル)
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テレビの電源オン/オフなども可能
テレビの電源オン/オフなども可能
(資料:ウィンクル)
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装置はコーヒーメーカーほどの大きさ
装置はコーヒーメーカーほどの大きさ
(資料:ウィンクル)
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 IoT製品の企画・開発を手掛けるウィンクル(東京都千代田区)は、円筒型のケースの中に仮想のキャラクターを出現させる機器「Gatebox」のコンセプトモデルを開発した(発表資料製品ページ)。ユーザーは好きなキャラクターと共同生活をしているような感覚が味わえるという。

 Gateboxは、映像投影技術と各種センサーを採用している。ユーザーが帰宅すると、投影されたキャラクターが「おかえり」と声をかけたり、ユーザーの風呂上がりにテレビをつけたり、朝は「おはよう」と起こしたり、その日の天気を伝えたりといったことが可能である。

 ウィンクルはGateboxを、「すべてのオタクの夢である、画面の向こうにいたキャラクターとの“次元を超えた共同生活”を実現する画期的なロボット」と位置付ける。一人ひとりの趣味嗜好に合った”ロボット”を表現できることを特徴にうたう。

 今後は製品化に向けて、性能を高める他、2016年秋にはクラウドファンディングでの購入予約を受け付ける予定とする。ハードウエアやソフトウエアの技術者の採用も強化する。採用強化に向けて、ウィンクルは新たに総額約9000万円を調達した。特に応募を期待する人材像として、同社は「これまで大手メーカーで家電やパソコンの開発に携わってきたハードウエアの技術者や、IoTの領域に挑戦したいソフトウエアの技術者」を挙げている。

 資金調達は、インキュベイトファンド、プライマルキャピタル、iSGインベストメントワークスを引受先とする第三者割当増資と、各種金融機関からの融資を組み合わせて実施した。