Wemakeで富士ゼロックスが取り組むオープンイノベーションのイメージ
Wemakeで富士ゼロックスが取り組むオープンイノベーションのイメージ
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 書類をコピーする複写機から、ネットワークにつながり、プリンター、スキャナーなどの機能も追加されるなどして、進化を遂げてきた「複合機」。多くのビジネスパーソンは毎日のようにオフィスでお世話になっていることだろう。だが、複合機を今以上に進化させようとすると打ち手を見つけるのは容易ではない。

 だったらユーザー参加型で近未来の複合機のアイデアを生み出そう──。そんなユニークな取り組みが始まった。メーカーとユーザーが共同で商品を開発するものづくりプラットフォームの「Wemake(ウィーメイクwww.wemake.jp)」を運営する株式会社A(エイス:本社東京)は、2015年12月9日、富士ゼロックスの次世代ソリューションやサービスのアイデアを広く募集すると発表した。

 一般の消費者が持つアイデアを、Wemakeを通じて募集。富士ゼロックスの社内の技術力やノウハウを活用し、同社の主力の複合機に加えて、幅広い視野に立った革新的なソリューションやサービスのコンセプト開発に役立てることを目指す。

 具体的には、富士ゼロックスは、2020~2030年の近未来のソリューションやサービスのアイデアを約1万人いるWemakeの登録ユーザーから募集する。投稿されたアイデアの中から、Wemakeに登録するデザイナーやエンジニアなどのコミュニティにおける投票を実施。得票数が上位のアイデアの中から、特に優れたものを活用して、次世代のソリューションやサービスを創り出すことを目標にする。

 Wemakeでプロジェクトへの参加者をプロジェクトページにて公募する。参加者は3D-CGや文章による提案の他、パワーポイントなどで応募することも可能だ。募集開始は2015年12月9日から。募集部門は2つある。