IoTやユビキタスコンピューティングに関するイベント「2015 TRON Symposium~TRONSHOW~」が、2015年12月9日、東京ミッドタウン(港区赤坂)で開催される。組み込み機器などに使えるリアルタイムOS「TRON」の普及を目指した業界団体のトロンフォーラムが主催し、11日までの3日間に約1万人の来場を見込む。

「サービス4.0」で2020年の“お・も・て・な・し”

図1●「2015 TRON Symposium~TRONSHOW~」の見所を紹介する坂村氏。
図1●「2015 TRON Symposium~TRONSHOW~」の見所を紹介する坂村氏。
12月7日午後の会見にて。
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 27の企業と16の大学・自治体など合わせて43組織が出展する。講演会が催され、初日午前のオープニングセッションには、TRONプロジェクトを1984年から提唱し続けている坂村健氏(東京大学大学院情報学環教授)のほか、総務省、経済産業省、国土交通省が登壇する。

 初日の午後の特別セッションでは、「サービス4.0」がキーワードになる。2020年の東京五輪を控えて、ICT(情報通信技術)によって“おもてなし”を極めるための取り組みを議論する。2020年に間に合うような現実的な手法が提案できるかが鍵となる。既存のインフラにICTを付加して個人を識別可能にし、客にきめ細かに応対するといった提案が話題になりそうだ。ホテルオークラや東京地下鉄が、総務省や富士通とともに登場する。