稼動した「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」 
稼動した「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」 
(出所:日経BP)
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運転開始セレモニーの様子 
運転開始セレモニーの様子 
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 12月6日北海道勇払郡安平町で、「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」の運転開始セレモニーが開かれた。太陽光パネルの設置容量は約111MW、連系出力79MWに達するメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、稼働済みの太陽光発電所の出力規模では、国内で2番目となる。

 ただ、現在、トップとなる青森県六ケ所村の「ユーラス六ケ所ソーラーパーク」(パネル出力148MW、連系出力115MW)は、約5km離れた2つのサイトを1カ所の連系点で接続しているため、1サイトにすべてのパネルを設置した「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」は、単独サイトの発電規模では全国でトップとなる。

 「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」の事業主体である「苫東安平ソーラーパーク」には、SBエナジー(東京都港区)と三井物産が折半出資した。苫小牧東部地域の土地開発などを担っている苫東(北海道苫小牧市)が所有する約166万m2の工業用地を20年間賃借し、太陽光発電所を建設した。

 安平町は、「ディープインパクト」を生むなど、競走馬の産地として知られる。運転開始セレモニーの挨拶で、苫東安平ソーラーパークの上田裕 代表は、「メガソーラーを『ディープインパクト』に並ぶ安平町のシンボルにしたい」と述べた。

 また、SBエナジーの藤井宏明 副社長は、「太陽光パネルは30年経っても発電量の低下は10%未満に留まると言われている。可能ならば20年後も発電事業を継続し、地域に安い電力を提供したい」との長期ビジョンを表明した。