日本アジア投資が開発した岩手県一関市のメガソーラー 
日本アジア投資が開発した岩手県一関市のメガソーラー 
(出所:日経BP)
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 日本アジア投資は11月30日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を投資対象とするファンド「RJAエナジー投資事業有限責任組合」を設立すると発表した。日本アジア投資がメガソーラー向け投資ファンドを設立するのは初めて。ファンドの総額は32億円を予定している。運用は、日本アジア投資とパートナー各社との出資で新設する合弁会社が担う。日本アジア投資の出資比率は35.1%となる。

 共同出資するパートナーは、再生可能エネルギー発電所の開発会社、国内大手金融機関を予定している。2015年12月中にファンドを設立する。

 日本アジア投資は、ベンチャーキャピタルを本業とするが、長期的に安定した収益が見込めるメガソーラーの建設・運営プロジェクトへの投資を積極的に手掛けている。2015 年10月末現在の実績は、企画中も含め18案件、85.9MWに達している(関連記事)。

 また、2014 年 12 月にはプロジェクトへの投資資金調達のため新株予約権を発行し、累計で15 億円を調達した。同社の手掛けるメガソーラー事業の開発では、発電所の建設にかかる総工費の約8割を金融機関とプロジェクトファイナンスを組成して調達し、残りの必要資金を同社が他の投資家と共に拠出している。

 今回設立するファンドは、ファンドの出資金に金融機関からのプロジェクトファイナンスによる調達資金を加え、総額 180 億円程度のメガソーラー事業に投資することになるという。