東芝は、1台のカメラで数十人規模の集団を撮影した画像から、写っている人の数を従来手法よりも正確に推定する技術を開発した。物体の数を計測することもできる。公共エリアなどで、混雑状況によって生じるトラブルを防ぐといった用途に使えると同社はみている。画像処理などさまざまなサービスを提供している同社のクラウドサービス「RECAIUS」への2016年度中の搭載を目指す。

図1●今回の技術の対象範囲
図1●今回の技術の対象範囲
(写真:東芝)
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 開発した技術では、人の頭部が存在する確率を撮影画像上に表した「密度マップ」から人数を推定している。密度マップは、まずは撮影した画像を細かく区切り、各エリアで密度マップを作成してから合成する。