タイ・ラチャブリ市の自動車販売店の屋上に設置した例  
タイ・ラチャブリ市の自動車販売店の屋上に設置した例  
(出所:ソーラーフロンティア)
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 ソーラーフロンティア(東京都港区)は11月19日、東南アジアでの太陽光パネルの販売を強化すると発表した。同社は、CIS化合物型太陽光パネルの最大手メーカー。東南アジアでの同社製パネルの運用実績が評価されていることから、こうした実績をアピールする。タイのEPC(設計・調達・施工)サービス会社であるエナジープロコーポレーションと連携する。

 具体的には、タイ・ラチャブリ市にあるいすゞ自動車販売店の屋上に、今年7月に出力50kWのCIS化合物型太陽光パネルが設置されており、「高温多湿の気候のなかで優れたパフォーマンスを発揮している」という。

 この屋上設置型システムは、タイの太陽光発電専門のEPCサービス会社、エナジープロコーポレーションが設置したもの。今年11月で、運転開始から5カ月となり、年間75MWhの発電量を見込んでいる。

 ソーラーフロンティアのCIS型パネルは、実際の設置環境下において、結晶シリコン型パネルに比べ、設備容量・kW当たりの実発電量が多いとされている。CIS型パネルは、温度係数に優れており、高温のバンコクにおいても、発電ロスが少なく、高い発電量を実現できるとしている。

 エナジープロコーポレーションの中川正彦代表取締役社長は、「ソーラーフロンティアのCIS型パネルは、タイの雨季においても高い発電量を達成するなど、タイの気候に合っている」とのコメントを発表した。

 ソーラーフロンティアのアジア地区の販売責任者である上野啓氏は、「専門性を有する企業と連携することで、南アジアや東南アジア市場での販売を強化していく」とのコメントを公表した。