蓄電池から直流で稼働できる。図はシャープの資料。
蓄電池から直流で稼働できる。図はシャープの資料。
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 シャープは、蓄電池からの電力を使い直流で稼働できるエアコン「DCハイブリッドエアコン」3機種を2015年12月中旬に発売する(ニュース・リリース)。同社は開発品を「PVJapan 2015」で展示していた(関連記事1関連記事2)。屋外に置いた蓄電池の電力を直流のままエアコンの室外機に供給、使用するため、電力の変換ロスを最大で5%低減できるとする。希望小売価格は冷房能力7.1kW、暖房能力8.5kW(いわゆる23畳用)の「JH-D716J2」で69万円(税別)。

 使用する際は、同社の提供する「クラウドHEMS」、「クラウド蓄電池」、「ハイブリッドパワーコンディショナ」のほか、常時接続のブロードバンド回線や無線LAN対応ブロードバンドルーターといった通信環境が必要。クラウドHEMSが蓄電池やエアコンと連携し、時間帯や太陽光発電の状況、蓄電池の残量に応じて自動で直流/交流を切り替えてエアコン室外機を稼働させる。クラウド蓄電池に割安な深夜電力を蓄え、交流への変換ロスなく、日中にエアコン室外機の電力として使うこともできる。

 「蓄電池の電気による運転(DC)」や「太陽光発電の電気による運転(AC)」の場合は、エアコン本体の表示ランプや音声で状況を示す。同社のエアコンの特徴とする「プラズマクラスターイオン25000」や内部などを清潔に保つ「風クリーンシステム」などの機能を搭載する。室内機の外形寸法は通常のエアコンE-SXシリーズと同じ。室外機は、E-SXシリーズより高さが148㎜大きい。