遺伝子検査サービスの流れ
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遺伝子解析キット
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 東洋鋼鈑は、女性に適した健康情報を提供する遺伝子解析キットを開発した(ニュースリリース)。山口大学との共同研究によるもので、同大学発ベンチャーのブラケアジェネティクスが提供する女性向け健康情報配信サービス「女性の健康度評価遺伝子検査」に利用する。1000人規模のモニターを実施した後、2016年4月からサービスを開始する予定だ。

 独自の表面処理を生かしたバイオチップ技術により、12種類の一塩基多型(SNP)を1チップで同時に高精度で測定できる。これにより、乳がんや肥満、糖尿病や高血圧といった生活習慣病に関連する12種類のSNPを調べる。

 ブラケアジェネティクスでは、利用者にカスタマイズした健康情報配信サービスを提供しており、その一環として「女性の健康度評価遺伝子検査」を開発した。食欲や肥満、メタボリックシンドローム、乳がんなどに関する遺伝子を解析し、提供するサービスをより利用者にカスタマイズしたものにする。

 検査では、東洋鋼鈑が山口大学および生物科学安全研究所と共同開発した次世代遺伝子検査技術や、女性の健康評価用DNAチップを使う。利用者は唾液を専用容器で採取し送付すると、解析結果を個人用サイトで閲覧できる。今後、乳がんになりやすい体質か否かを判定する「乳がんのなりやすさ遺伝子検査」も発売予定。