今回の実証実験の概要イメージ
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 第一興商とNTTは、介護施設などにおける高齢者のカラオケや介護予防の取り組みを支援する実証実験を実施する。2015年7月から開始した高齢者分野やエンターテイメント分野における両社の共同検討の一環。実験期間は、2015年11月25日~2016年3月31日。

 第一興商が展開する生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」とNTTの研究所が研究開発を進める「コミュニケーションロボット」を連携させる。実験では、介護施設や公民館などで行われる「DKエルダーシステム」を利用した音楽健康セッションにおいて、「コミュニケーションロボット」がセンサー検出や音声対話でユーザー状況にあった選曲を支援したり、参加者やスタッフとコミュニケーションを図ったりする。これにより、音楽健康セッションをより楽しく充実させ、介護予防につながるような支援を実現する。

 実験で利用されるロボットやカラオケ機器、モニター、デジタルカメラ、バイタルセンサーなどは、NTTが研究開発を進める「R-env:連舞」によって簡単に連携が可能。これを活用し、レクリエーションの目的や利用者の要介護度などに応じて、対話内容や選曲方法などのシナリオをスタッフが自由に追加・修正できることを目指す。また、実証実験で得られた技術的な課題をもとに研究開発を進め、2016年度中に新たなサービスの提供を目指すという。