サウジアラビアAbdul Latif Jameel社は11月23日、同社グループのFotowatio Renewable Ventures社が、ヨルダンで出力50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を始めると発表した。

 ヨルダンの国営電力会社(National Electric Power Company)と20年間の電力購入契約を締結した。

 ヨルダンでは、太陽光発電事業者を対象に2期合計で200MW分の入札が実施された。Fotowatio Renewable Ventures社が、最初の落札者となった。買取価格は約6.93米セント/kWh。

 ヨルダン政府は、北部のマフラク(Mafraq)に、合計出力600MWの太陽光発電所を導入するなど、2020年に全電源に占める再生可能エネルギーの比率を10%に高める計画を持つ。

 Fotowatio Renewable Ventures社は、出力50MW(太陽光パネル出力65MW)のメガソーラーを開発する。稼働後は、ヨルダンの全電源の約1.5%を占める電源となる。

 2017年に売電を開始する予定で、稼働後の年間発電量は、ヨルダンの4万軒以上の住宅の消費電力を賄うのに十分な、1億5500kWhを見込んでいる。建設中は約150人の雇用を創出するとしている。

 Abdul Latif Jameel社は、中東をはじめ、オーストラリア、アフリカ、中南米などで合計出力約4.3GWもの開発計画を進めているという。