X線透視診断装置の「CUREVISTA」の撮影台
X線透視診断装置の「CUREVISTA」の撮影台
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「Supria Grande Advance」、「Supria Advance」の外観
「Supria Grande Advance」、「Supria Advance」の外観
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 日立メディコは2015年11月24日、新しい画像処理エンジン「FAiCE-V NEXT STAGE1」を搭載したX線透視診断装置「CUREVISTA」(キュアビスタ)を発売した。標準構成の価格は2億5600万円。

 FAiCE-V NEXT STAGE1はフレーム間の動きを検出してノイズを除去する「MTNR(Motion Tracking Noise Reduction)」により画質を向上した。さらに、X線の照射によって得られた画像の前後のフレームを生成して補完することで滑らかな動画を表示する「FRC(Frame raye Conversion)」を搭載。照射回数を抑えて被験者の被ばく量を低減する(FRCはオプション機能)。

 撮影台も改良し、映像センサーのあるアームを縦横2方向に移動可能にした。従来はアームを長手方向にしか移動できなかったが、横手方向にも移動できるためベッド部や被験者を動かさずに映像センサーを目的の位置に合わせられる。

 同日、コンパクト型CT装置の新モデル「Supria Grande Advance」と「Supria Advance」も発売した。狭いCT検査室にも設置できるよう、標準寝台の撮影範囲を変更可能にした。Supria Grande Advanceは電源装置に力率の高いコンバーターを採用し、必要な電源設備の容量を50VAと抑えた。価格はSupria Grande Advanceが9億7000万円、Supria Advanceが7億円。