北米のメガソーラー(大規模太陽光発電所)への導入例
北米のメガソーラー(大規模太陽光発電所)への導入例
(出所:SMAソーラーテクノロジー)
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 ドイツのパワーコンディショナー(PCS)メーカーのSMAソーラーテクノロジー社は11月4日、北米での納入済みPCSの合計出力が7.5GWに達したと発表した。

 調査会社による実績値として、2015年第1四半期時点において、米国での全メーカーの納入済みPCSの合計出力が20GW以上、米国を含む北米では同22GW近くとなっている。

 この数値とSMA社の実績値から、米国、カナダ、メキシコにおける稼働済み太陽光発電システムのうち、3分の1以上がSMA社製のPCSを使っているとしている。SMA社製PCSによる合計発電量は、米国の平均的な家庭150万世帯の消費電力を賄うのに十分な量になるという。

 SMA社によると、北米市場には約15年前に参入し、数百人分の新規雇用を生み出してきたと強調している。

 2001年に、米国カリフォルニア州北部にあるグラス・バレー(Grass Valley)に、米国法人を設立し、北米における販売やサービス、保守などを開始した。2009年には、デンバーに、当時の世界第2位の規模となるPCS工場を開設した。翌年には、カナダで現地法人を設立し、オンタリオ州の成長市場を取り込んだ。

 2013年には、デンバーに、製品開発や現地のエンジニアリングなどを担う、米国テクノロジーグループ(U.S. Technology Group)を発足した。また、O&M(運用・保守)市場を支援するための遠隔監視センターも立ち上げた。