メガソーラー収入の一部は「フラワーロード」の維持管理に使われる 
メガソーラー収入の一部は「フラワーロード」の維持管理に使われる 
(出所:長島町)
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 鹿児島県長島町の建設した町営メガソーラー(大規模太陽光発電所)「長島夢追い元気発電所」が完成し、11月初旬に発電を開始した。同町城川内の町有地、約3万7300m2に出力約2MWの太陽光発電設備を建設した。売電収入の一部は町内の自治会に分配し、集落の活性化に役立てる。

 総事業費は約7億1560万円で、同町の運営する「夢追いふるさと長島景観基金」から拠出した。年間の売電収入の約9000万円のうち、約半分を同基金への返済に充て、残り半分を町内の57自治会に、1世帯・約1万円の割合で補助金として分配する。

 自治会に分配された補助金は、公民館の補修や、国道・県道沿いの花壇(フラワーロード)の維持管理、「長島夢追い元気発電所」の除草作業による雇用創出など、地域の活性化につながる活動に使うことにしている。

 同発電所のEPC(設計・調達・施工)には、九電工・長崎組特定建設工事共同企業体が公募型プロポーザルを通じて採択された。太陽光パネルは京セラの260W品/枚を8260枚設置し、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。