米Microsoft社のVice PresidentでMicrosoft Research AsiaのManaging DirectorであるHsia-Wuen Hon氏は、2015年11月9日、東京都内で同社の人工知能に対する取り組みについて紹介した。強調したのは、効率的に仕事をこなすことを目的とした「IQ型」よりも、人の感情に入り込むような「EQ型」の技術だった。EQ型は、ユーザーの本音を引き出しやすい技術といえ、将来、電子商取引などに有効なコンシェルジェあるいはエージェントとして、日常生活に入り込む可能性がある。

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 同社は、人と音声やテキストで自然な会話ができるようにした「会話ポット」「おしゃべりポット」などと呼ばれる技術を開発している。こうした技術を使ったサービスとして、同社は中国語版の「Xiaoice」を2014年に公開し、これをベースとした日本語版「りんな」を2015年に提供している。同氏が大半の時間を割いて説明したのは、Xiaoiceとりんなについてである。

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