赤ちゃんや術後患部をモニタリング

 想定する用途は、赤ちゃんの体温をモニタリングして体調の異変をいち早く察知したり、手術後の患部に貼り付けて炎症による発熱をモニタリングしたりするような使い方。運動中の服の内側の体温を測り、機能性スポーツウエアの開発につなげるといった応用も考えられるという。

絆創膏のように皮膚に貼って使える(写真:東京大学)
絆創膏のように皮膚に貼って使える(写真:東京大学)
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 今回の成果は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)の「染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト」において、米The University of Texas at Dallas 教授のWalter Voit氏のグループとの共同研究で得たもの。米科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS:アメリカ科学アカデミー紀要)」のオンライン速報版に、米国時間2015年11月9日に論文が掲載される。論文タイトルは“Ultraflexible, large-area, physiological temperature sensors for multipoint measurements”(多点計測のための超薄型大面積生理温度センサー)。