米環境保護局(EPA)は2015年11月2日、ドイツVolkswagenグループに対し、2回目となる大気汚染防止法の違反通知を発行した。前回9月の通知では、対象エンジンは排気量2.0Lのディーゼルエンジンだったが、今回は3.0LのV型6気筒ディーゼルエンジンが対象。高級車やSUV向けのこのエンジンにも「Defeat Device(無効化装置)」が搭載されていた可能性があるという指摘だ。通常走行時には規制値の9倍のNOxを排出しているという。 

 このエンジンはVolkswagen社の2014年型「Touareg」、Porsche社の2015年型「Cayenne」、Audi社の2016年型「A6 Quattro」「A7 Quattro」「A8」「A8L」「Q5」に搭載されている。米国では2014年モデルから約1万台が販売されている。2016年モデルの販売量は分からないが、合わせて1万台以上が対象となる見込み。

 前回の通知以降、EPAとカリフォルニア大気資源局(CARB)、カナダ環境省は、さまざまなディーゼルエンジン車について追加試験をしていたが、その過程で発見された。