左は滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所、右は竣工式の様子
左は滋賀・矢橋帰帆島メガソーラー発電所、右は竣工式の様子
(出所:京セラ)
[画像のクリックで拡大表示]
埋め立てによってできた矢橋帰帆島の未利用地を活用
埋め立てによってできた矢橋帰帆島の未利用地を活用
(出所:京セラ)
[画像のクリックで拡大表示]

 東京センチュリーリースと京セラは11月2日、滋賀県最大となる、出力約8.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「滋賀・矢橋帰帆島(やばせきはんとう)メガソーラー発電所」が稼働を開始したと発表した。

 滋賀県が、2013年10月に、公有水面の埋め立てによってできた未利用地の有効活用を目的に公募した案件で、2014年10月28日の着工から、約1年間で完成した。10月31日に竣工式を開催し、11月1日に売電を開始した。

 草津市矢橋町にある、面積9万6138m2の土地に、京セラ製の出力255W品の太陽光パネル3万3264枚を並べた。

 年間発電量は、一般家庭2900世帯分の消費電力に相当する、約930万kWhを見込んでいる。発電した電力は、全量を関西電力に売電する。

 発電事業者は、東京センチュリーリースと京セラが設立したSPC(特定目的会社)である、京セラTCLソーラー(東京都千代田区)となる。

 設計・施工は、京セラコミュニケーションシステム(京都市伏見区)が担当した。保守・維持管理は、京セラソーラーコーポレーション(京都市伏見区)が担う。売電事業用のパワーコンディショナー(PCS)は、富士電機製を採用した。

 非常用電源は、出力4kWの太陽光パネル、容量16.2kWhのニチコン製の蓄電池で構成する。蓄電池が備える出力10kWのPCSが、太陽光発電のPCSも兼ねる。

 メガソーラーに加え、非常用電源設備や、太陽光発電電力を使った街灯や時計の設置、発電所を一望できる見晴台を併設した。また、環境教育や啓発活動を目的に、太陽電池の仕組みを学べる出前授業学習キットなどを、滋賀県地球温暖化防止活動推進センターに寄贈した。