アラブ首長国連邦(UAE)の大手電力事業者であるドバイ電気・水道局(Dubai Electricity and Water Authority:DEWA)は10月21日、同社が開発するメガソーラー(大規模太陽光発電所)に関して、95件の入札意思表明(Expressions of Interest)を受けたと発表した。

 2015年9月8日~29日に募集していた。ドバイ電気・水道局は現在、提案依頼書(Request for Qualification)を作成中とし、入札意思を表明した企業に対して、11月に見積もりを依頼し、年内に入札を実施する予定としている。

 ドバイ電気・水道局が開発しているのは、「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」である。ドバイ南部にあるSeih Al Dahalに立地する。

 Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Parkは、2030年までに合計出力3000MW(3GW)の太陽光発電システムを導入する計画としている。1カ所に建設するプロジェクトとしては、世界最大規模となる。世界最安となる5.4米セント/kWhの発電コストの実現を目標に掲げている。

 2017年4月までに稼働させる第2期分の出力を、当初の予定から200MWに拡大したという。第3期も、当初の予定を拡大して800MWとしている。

 メガソーラーだけでなく、技術開発拠点なども整備している。この拠点では現在、大手太陽光パネルメーカー各社の25品種のパネルを設置するなど、アラビア湾(ペルシャ湾)沿いの気候に最適な製品や技術を検証している。