10月に発表した日本における太陽光発電開発の現状
10月に発表した日本における太陽光発電開発の現状
(出所:カナディアン・ソーラー)
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 太陽光パネルメーカーのカナディアン・ソーラーは10月20日、日本で4カ所、合計出力約8.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が売電を開始したと発表した。

 稼働を開始したのは、大分県速見郡にある出力2.6MWの「Hijimachi Fujiwara solar power plant」、鹿児島県伊佐市にある同2.2MWの「Koba solar power plant」、茨城県笠間市にある同2.1MWの「Tsukuba Holes solar power plant」、鹿児島県姶良郡にある同1.7MWの「Yusuicho solar power plant」である。

 これらのプロジェクトに要する資金は、オランダの金融機関であるラボバンクの香港支店が提供した(関連ニュース1)。

 ラボバンクの香港支店は、カナディアン・ソーラーと、満期を2年間とする信用供与契約(credit facility agreement)を締結している。カナディアン・ソーラーは、この契約によって調達した資金を、日本で合計最大出力20MWのメガソーラーの開発に使うことを発表している。

 今回の4カ所、合計出力約8.6MWの稼働によって、カナディアン・ソーラーが日本で開発し、稼働済みの太陽光発電所の合計出力は約15MWとなった(関連ニュース2)。

 大分県速見郡の出力2.6MWは、10月13日に商業運転を開始した。自社製の太陽光パネル「CS6P-255P」を1万98枚並べた。年間発電量は、約3101MWhを見込んでいる。売電価格36円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電している。

 鹿児島県伊佐市の出力2.2MWは、9月16日に商業運転を開始した。自社製の太陽光パネル「CS6P-260P」を8558枚並べた。年間発電量は、約2810MWhを見込んでいる。売電価格40円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電している。

 茨城県笠間市の出力2.1MWは、9月24日に商業運転を開始した。自社製の太陽光パネル「CS6P-255P」を8250枚並べた。年間発電量は、約2199MWhを見込んでいる。売電価格40円/kWh(税抜き)で、東京電力に売電している。

 鹿児島県姶良郡の出力1.7MWは、8月21日に商業運転を開始した。自社製の太陽光パネル「CS6P-255P」を6860枚並べた。年間発電量は、約2226MWhを見込んでいる。売電価格36円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電している。